思考の補助線

徒然なるままに、思ったことを書き留めます。

【1/6-10】今週の、アイデアの種。

定期的に続けていこう、と思っている取り組みのひとつです。

 

これから毎週ごと、

1週間のうちに見つけた"アイデアの種"みたいなものを、

きちんとメモしていこうと思います。

 

数や時間にも制限があるので、

文量は軽めに、だいたいトップ3まで。

 

続けられるかな。続けられるといいな。

よろしくお願いします。

 

 

3位:Tintas Verginia

“The furniture that you want to get rid of, can be the same you want to buy.”

(あなたが捨てたい家具は、あなたが新しく買いたい家具とほとんど同じかも)

f:id:Ryrientar:20140110211259j:plain

f:id:Ryrientar:20140110211315j:plain

(via http://adsoftheworld.com/media/print/tintas_verginia_cupboard

 

僕は服を買うときにこそ、

「いいと思って買って帰ったら、家にも同じようなものがある」

といった状態によく陥りますが、

 

自分の好みはそんなに変わらない。買物は失敗したくない。

だからこそ、この現象はごく普遍的な気がします。

うんうん、そうなんだよね、と、思わずうなずきたくなる着眼点。

 

そこで塗装会社からの、

「あなたが捨てたい家具は、あなたが新しく買いたい家具とほとんど同じかも」

 →(色を塗り替えるだけで、欲しいものが手に入るかもしれませんよ)

という問いかけ。うまいなぁ。

 

 

「色を塗り替えて、また違った楽しみを手に入れよう!」

といった問いかけでは、人は動かないと思います。

 

 捨てたい、というタイミングの限定。

どうせ同じようなものを買うだろう、というギクッとさせられる発見。

その流れがあってはじめて、「安く済むのに欲しいものが手に入る」という

塗装の新しい価値提案が受け入れられるのだと思います。

 

 

ちなみに、

「こうしてください!」と"お願いする"のではなく、

「こうしたくなりません?」と"気分をつくる"言い回しをするのは、

コピーライティングのひとつの方法論ですよね。

 

「人は、パンツの裏側と付き合っている。」ーユニクロ

「彼が遅い日は煮ものにする。冷めるともっとおいしくなるから。」

ーヤマサ昆布つゆ

「撮る時より、渡した時のほうが笑ってる。」ーxiao

「家までの帰り道も、すまいの一部だと思う。」

三井不動産レジデンシャル

「父である僕より、このふとんの方が、娘を抱きとめている時間は長い。」

ーTUK

 

これらの名コピーもすべて、

誰もがギクッとさせられるような、あるいはハッとさせられるような、

価値の本質を言い当ててる。

 

「こうしてくださいよ」、だなんて野暮ったいお願いは必要ないし、

物事の本質を見抜けている時点で、そのブランドがいかに素晴らしいかは、

ヒシヒシと伝わってくるものがあります。

 

むしろ、人は目の前に二つの選択肢を与えられたとき、

一つを強要される=選択肢を奪われると、拒否したくなる傾向があります。

学術的には「心理的リアクタンス」といいます。

目の前にショートケーキとチョコレートケーキを出されて、

どっちでもよかったのに兄や姉に「あんたはこっちね」と言われると、

なんだか損して嫌な気分になる、あの現象です。

 

 

ただし、こうした物事の本質を見抜くのは、

真摯に考え抜く姿勢、柔らかい感性などが必須。

美しい分、真似て実践するのが難しい方法でもあります。

 

 

2位:The Most Useless Machine EVER!


The Most Useless Machine EVER! - YouTube

 

f:id:Ryrientar:20140110215258j:plain

(via http://www.roomie.jp/2014/01/128830/

 

すごくすごく、かわいい...!

 

世界一役に立たないロボット、というバカバカしさもそうですが、

何より「ちょこっと手を出してまた引っ込む」という、

愛くるしい人間らしさがとても良いです。

 

その他にも、

「ロボットに人間(生きもの)らしさを付与する」

というアイデアはいくつかありますよね。

 

自分からおじぎをして水を注ぐロボット

「The Tropism Well」

f:id:Ryrientar:20140110220023j:plain

f:id:Ryrientar:20140110220025j:plain

http://vimeo.com/28981808

 

自分からよちよち歩きでゴミを拾おうとするロボット

Sociable Trash Box - ICD Lab


Sociable Trash Box - ICD Lab, Toyohashi University ...

f:id:Ryrientar:20140110220439j:plain

 

これらのロボットに共通していえるのは、 

「よわよわしさ」「たどたどしさ」といったキーワードだと思います。

 

ロボットというと、なんでもできるパーフェクトなものであり、

ともすると映画「アイ,ロボット」のような

完璧過ぎるが故に人間を脅かす存在にも思えてしまいますが、

 

これらのアイデアは、どちらかというとその逆、

「弱さや隙を見せて、人間の心配や興味を惹き付ける」という方法によって、

どれも微笑ましく、人間と共存できる可能性を感じさせます。

 

単体で「完全」を目指すのではなく、あえて「不完全」になることで、

補完し合う人間同士の関係に近づこうとする発想。

 

ひとがつくるべき未来の方向性を、垣間みた気がします。

 

 

1位:Nostalgic future: Takaharu Tezuka at TEDxMeieki

 https://www.youtube.com/watch?v=FGIXo2tMfg8

※動画がなぜか貼れないので、以下画像で紹介。

f:id:Ryrientar:20140110224700p:plain

世界一の称号を得た、「ふじようちえん」

 

f:id:Ryrientar:20140110224945p:plain

f:id:Ryrientar:20140110225006p:plain

20世紀は、コンピューターらしいデザインが未来。

21世紀は、コンピューターなんて空気のように当たり前。それを上手く活用して、もっと人間らしい生活をする。それを「懐かしい未来」と呼んでいます。

この建物には2つの特徴があります。

ひとつは「いじめがない」。

この建物には境界がないので、子どもたちが閉じ込められることがない。そうすると、いじめがなくなる。自閉症を発症しなくなる。

普通、学校は「隠れられるところをつくれ」といわれるが、この幼稚園の場合は、隠れる変わりに隣の教室に行ってしまう。

 

もうひとつは「外の音が入ってくる」。

そうすると何が起きるかというと、子どもの集中力が上がるんです。世界は"どれだけ遮音性を上げるか"を考えているが、実は上げれば上げるほど、子どもは集中しなくなります。高周波の音がなくなると、子どもは延髄から危険信号を出すと言われています。この幼稚園では、隣の教室で音楽の授業をやっていて集中しづらくても、それも教育の一部なんです。

 

f:id:Ryrientar:20140110225039p:plain

f:id:Ryrientar:20140110225046p:plain

この幼稚園には、遊具がない。

遊具があると、「こう遊びなさい」とかえって狭めてしまうので、子どもたちが自分で考えなくなるんです。そうではなく、「邪魔物があるだけの空間」をつくると、自分で考えて遊び出します。

 

f:id:Ryrientar:20140110225214p:plain

f:id:Ryrientar:20140110225152p:plain

子どもってのは面白いもんで、地面にちょっとした傾きがあると、走りたくなる。

これは9時10分から30分までの20分間で、ある子どもたちが走った形跡。この子どもは午前中だけで6km走ってます。普通の幼稚園では800mなんだそうです。体育で特別な教育をしている幼稚園よりも、この幼稚園の方が運動能力が高かったそうです。

 

 

このブログのコンセプトとして掲げていた、

懐かしい未来」。

 

試しに検索してみたら、とても素晴らしい方が(しかも最近...)、

既に使われていました。

 

プレゼンを通してひとつひとつ語られる

人間の本質や、それを見逃してしまっている既成観念に、

ハッとせざるを得ません。

 

 

 人間を見つめるまなざしを大切にしたいと、

あらためて思わされました。

 

 

以上が今週のトップ3の「アイデアの種」でした。

 

初回ということで、ボリュームたっぷり書いてしまいましたが、

文量や書くペース等は、これから調整していければと思います。